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国内縫製業が輸入にとって替わる力と規模を失ってしまっている以上、日本へのアパレル輸入が極端に減ることは考えにくいが、2003年にかけては調整局面が続くと見られる。
小売業の衣料品売上高の順位が激しく変動している。
上位企業でも経営破綻で姿を消したり店舗閉鎖で大幅に順位を落とすところが目立つ。
一方で、消費者の支持を集め、上位に食い込むところもある。
衣料品市場では優勝劣敗の職烈な競合が繰り広げられている。
繊研新聞社が調査した「2001年度小売業・衣料品売上高ランキング」では、ダイエーが3位に後退し、7年連続で確保していた首位の座を明け渡した。
経営再建のため、店舗閉鎖を断行したことによる。
首位になったのはイトーヨーカ堂で、売上は微減だったが、急落のダイエーを抜き去った。
専門店ではファーストリテイリングが大幅に順位を上げたが、2002年8月期の売上は大幅減のため、2002年度のランキングで順位を下げることは間違いない。
上位100社の売上高合計は前年比1・3%増の6兆8572億円余となった。
5年ぶりの増収だったが、経営破綻や店舗閉鎖による企業の入れ替えが追い風になった側面が強い。
百貨店の場合、店舗閉鎖によって全国の営業面積は5%近く縮小している。
表面上の数値は増収だが、実質的には減収の傾向が続いている。
上位100社の業態別の社数と売上高構成比は、百貨店が40社、43%、専門店が34社、25%、量販店が20社だった。
中期でみると、百貨店は微減、専門店は上昇、量販店は減少、無店舗販売は微減の傾向となっている。
大きな特徴は企業間の格差が広がっていることだ。
上位100社のうち半数の50杜が増収で、9社が2ケタの伸びとなったが、一方で2ケタ減のところも目立つ。
小売業は変化適応業といわれる。
2001年度のランキングでも、環境の厳しさが増すもとで、消費者の変化に適応したところは売上を伸ばしている。
わが国のアパレル廃棄物の排出量は年間100万トンを超えている。
いままでは大量の廃棄物を出しながらも、有害物質を含まないという製品特性ゆえに、家庭や企業から排出されるものの大半は焼却処理に回されていた。
最近になってリサイクルへの取り組みが現実の課題として急浮上してきたのには、循環型社会の実現を目指すという回の方針が密接に関係している。
政府は2000年を「リサイクル元年」と位置付け、循環型社会形成推進基本法など循環型社会の形成に向けてリサイクルを進めていく法体系を整備した。
これまでのような大量生産・大量消費・大量廃棄という社会経済構造からの転換を図り、環境と経済を統合させた新たな循環型経済システムを構築することによって、質の高い豊かな生活と活力のある経済社会の両立を目指すのが目的だ。
リサイクルといっても、狭義のリサイクル(再資源化)ばかりではない。
リデュース(廃棄物の抑制)もあれば、リユース(再利用)もある。
これらを組み合わせた3R、つまり広義のリサイクルを実現することこそがアパレルリサイクルの本筋と考えられる。
アパレル製品のライフサイクル全体を通じて、その製品の環境への影響について応分の責任を負うべきという考え方。
楕環型社会形成推進基本法にもその精神が盛り込まれている。
イクルの短期化や輸入増加に伴う供給過剰などから、何もしなければ廃棄物は自然と増加をたどると予想されるだけに、3Rの推進の重要性は誰の目からも明らかだろう。
アパレル製品の場合、素材、色、形状などが多様化している、高いファッション性が要求される、生産・流通構造が複雑で多段階に別れている、再生用途が少なく、再生製品の需要が減少している特殊な阻害要因があり、事は簡単ではない。
しかし、だからといって手をこまぬいていては世の中の動きに取り残されてしまう。
まずは業界内外のリサイクルに対する意識を高めることが急務になっている。
そこで、日本アパレル産業協会(アパ産協)は、リサイクルに配慮した商品設計と認めたアパレル商品に添付する「ECOMATE」(エコメイト)マークを作成、2003年春夏物から導入する。
エコメイトは、リサイクルをしやすくするために仕様や材料を工夫した商品に付ける認定マーク。
このマークを商品に付けることにより、マークを使用する企業のリサイクルに対する姿勢を消費者にアピールすることができ、消費者のリサイクルへの認識を高める役割も担う。
アパ産協ではマークの普及を軸に、「拡大生産者責任」(EPR)を果たし、循環型経済社会への参画を目指す考え。
ただ、EPRに基づいてアパレルリサイクルが成果を上げるようになるには、アパレル業界だけの努力では足りない。
消費者の協力はもちろんのこと、テキスタイルや副資材、小売、クリーニング、物流、自治体など関係者を巻き込んだリサクルネットワークの構築が不可欠である。
知的財産権はいま、守る=保護するだけでなく、攻める=価値を高めるものとして脚光を浴びている。
知的財産権は「特許権」「商標権」「意匠権」「著作権」「工業所有権」などが対象で、法律で保護されている。
とくに1994年に不正競争防止法が改正され、違反に対する罰則が厳しくなった(3年以下の懲役または300万円以下の罰金、法人は1億円以下の罰金)。
しかし、ファッションビジネスにおいて偽造品問題は後を絶たない。
2000年11月、「ラルフローレン」「ナイキ」「アディダス」「フィラ」「プーマ」など有名ブランドの偽造品が大手量販店やカジュアル専門店で販売されているとして大きなニュースとなり、以後、小売業界は万全の対策を講じていたはずだった。
にもかかわらず、2002年9月には「バーバリー」のマフラーの偽造品を販売している疑いがあるとしてイオンやイトーヨーカ堂などが対象商品の「自主回収」を行なった。
いずれも流通経路が複雑なため、全容解明はむずかしそうだが、販売していた小売業側に知的財産権に対する認識の甘さがあったことは否定できない。
ファッションビジネスにとくにかかわりが深い商標権、意匠権、著作権などの侵害を防ぐには、業界自身が「クリエーティブな仕事をしている」という原点を再認識し、それを「価値」に高めていく作業と併せ、生活者にも「偽造品を買い、身に付けることは罪」であり、「カツコ悪い」という意識をもたせる努力が重要だ。
財務省関税局の「知的財産権侵害疑義物品の輸入差止状況」によると、2001年に日本の税関が輸入を差し止めた数量は約100万点。
うち、中国・香港が80万点に達している。
1960年代、日本は欧米各国から「ニセモノ天国」と呼ばれたが、いまは中国がその立場にある。
日本国内で偽造品をつくるケースは減ったものの、偽造品を海外でつくらせ、国際的なネットワークでもち込む業者は増えている。
1980年代にアメリカ経済が成長軌道に乗ったのは、時のレーガン大統領が「知財立国」を掲げたことに始まるとされるが、ようやく日本も「知財立国」を目指すことになった。
政府の会の活性化を図る国づくり」をスローガンに、重要事項として、「世界特許」に向けた取り組みの強化、実質的な「特許裁判所」機能の創出、模倣品・海賊版等への対策の強化、営業秘密の保護強化、大学の知的財産の創出、管理機能の強化、知的財産専門人材の養成などを打ち出している。
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